人の温かさを感じた事

クビ宣告を勧告され残す所、後1週間程で退職。
ちょいチョイ介護職を通して利用者様から「辞めないで」と沢山の声を頂いてました。
中にはケアマネージャーさんに「辞めさせないで」と掛け合って下さった方もいました。
利用者様に良い子良い子!!!と可愛がれていたのが伝わってました。
いかに、この1年間を通して心に寄り添えたか実感しました。

年明けの1月18日(月)にM・Hさんという利用者様に表皮剥離をさせてしまい、詫びの心で2ヶ月間、誠意を尽くしていました。
たまたまフロアーに管理職の方が来ていてM・Hさんを臥床介助した時に「藪井さんを辞めさせないで、あいつ程良い奴は居ないよ」なんて涙ながらに訴えてくれたそうです。

それを管理職の方が私にM・Hさんが今日ね〜。。。と私に話してくれました。
沢山の利用者の方から声が上がってても、管理職の方の耳に入るのは嬉しかった。
しかも表皮剥離させてしまった利用者様から、カバって頂けるなんで光栄です。

家迄の帰り道に泣きながら涙流しながら帰りました。
ドアを閉め真っ暗の部屋の中、鍵を閉めて玄関先でドアノブに手を掛けたまま、そして棒立ちのまま大泣きして暫く動けなかった。

何か自暴自棄の生活を送って来た私は、人から思われる事も無ければ慕われる事も無かった。
今は沢山の方が心から私を必要としてくれてる、沢山の方が小さな微量な力で自分に出来る精一杯の力で私の為に掛け合ってくれた、それが嬉しかった。
嫌われる性格の私が介護職を選んでこの1年間を通して変われたと感じられたし、人に伝えられた、そして伝わった、クビだけどこの1年間は本当に間違ってなかったと心から思った。
思い残す事無く羽ばたいて行けそうです。

認知症や麻痺側や眼が全く見えない方など障害を抱えながら必死で動いてくれた事に感謝です。

生きていて本当に良かった。。。と感じた日でした。



          藪井 由利子(SR☆ゆり)